おやのいのうた

うたを作りました。
ボイスに吹き込んだ鼻歌が
ステキなピアノアレンジをしてもらって
かわいい声でうたってもらいました。
カンゲキです!

以前
井の頭公園のおいなりさん
アートフェス告知画像を描きました
というお知らせをここにも
載せましたが
http://ogawanao.com/archives/999

その井の頭のおいなりさん
「親之井稲荷」の
イメージソングというか
ここの光や水辺の
きもちよさ&あたたかさから生まれる
おだやかな世界が
すべての生き物を包み込むイメージをうたってます。

コンコンコンという歌詞は
水が湧くことと
きつねの声をかけてます。
下にある会HPを見てもらうとわかりますが、
「親の井」という名称は
井の頭公園の湧水のうちのひとつと言われ、
稲荷の名称として
古くからあったという資料もあります。

私は、作詞作曲とコーラス、笛、メルヘンクーゲルです。

こちらからちょろっと聴けます↓

 

以下のリンクから
うたあり、伴奏のみを選んで
通しで聴けます。↓

https://soundcloud.com/jmvjoojedjpj?ref=clipboard&p=i&c=1

よかったら、聴いてみてくださいね。

「おやのいのうた」
編曲・ピアノ・打楽器  / 鳥打帽
うた /  ゆり
作詞作曲・コーラス
笛・メルヘンクーゲル /  ナオ

 

親之井稲荷のこと
私も会ができたときからのメンバーである
井の頭公園のお稲荷さんの会のことは
こちらをどうぞ↓
https://inarioyanoi.jimdofree.com/イベント/

 

「きたかぜの ゆうびんやさん」

保育月刊誌「よいこのくに」
(学研教育みらい刊)12月号で、
おはなしの作を担当させていただきました。
今回はおはなしの作(文)のみで、
絵は、とりごえまりさんです。

きたかぜのゆうびんやさん、
イメージ通りに描いてくださり、
うれしかったです!
キャップもステキでしょ!!

冬ごもりをひかえたいろんな生き物に、
きたかぜのゆうびんやさんが
おてがみを 届けるおはなしです。

「よいこのくに」は年中さん向けの保育月刊誌で、
「12月号で手紙をテーマに」と確か依頼があったような。

実は、依頼をただいた4月頭は、父が亡くなって
あたふたな毎日の中でした。
落ち込んでいるという神妙なものではなく、
毎日新たな問題が起き、
ひとりで対処せねばならず、
本当にわらわらてんてこまいな日々で、
そんな中、長いお付き合いのある編集の方に、
お話をという依頼をいただき、
(偶然にもその方とは、
自宅仕事場が火事になったときも
お話作絵の仕事を進行中で、
びっくりさせてしまったりしながら、
転居先の街まで尋ねていただき、
励まされ無事入稿できた‥
ということもありました)
節目節目にありがたいことです。
直接の担当は初めての若い方でしたが、
それもまた、フレッシュな気持ちに
させていただきながら。
(通常だったら、きっとお会いして、
打ち合わせだったと思います。
でもすでに世の中的にもコロナ禍で、
全てリモートになり、
かえって私は助かりました)

ところが、おはなし案が無事会議を通っても、
なぜか絵描きさんを
教えてもらわなかったのですね。
絵描きさんから
若干の内容変更の提案があったこともあり、
なんか聞いてはいけないのかなとも思ったりして。

なので、本を送ってもらって、初めて知りました。
とりごえまりさん!

私は、市販本か一冊のお話の
しかも作絵の絵本でしか知らなかったので、
まさかな月刊誌で、
まるで、神様からのギフトのような気持ちになりました。

そして、直接連絡が取れるようになって、またびっくり。
亡くなった父と同郷で父の高校の隣の高校出身。
子供の頃、よく話に聞いていた校名だったのです。
(旧制学校では父の学校は男子校で
とりごえさんの学校は女子校だったため!)
その金沢に今も在住されています。
つまり。金沢で生まれた絵なんです。
父には正直最後の最後まで迷惑かけらましたが、
やるじゃん!って思いました(^^)
商売上手で口だけはうまかった!からね。

さらにとりごえさんは私と同い年。
さらにさらに、
私が来年2月にグループ展に参加予定の
東京恵比寿のギャラリーで、
秋には個展を予定されてるそう!
(私も秋にもグループ展あり)
それをこのタイミングで知るフシギ。

で、お話は、、

おてがみを もらったテントウムシ。

ダンゴムシからです。

最後の手紙は、
くまのまあくんに来た手紙です。
このシーンに、
当初ネームにあったけど
とりごえさんの提案で変更になった赤い実が
飾ってあってカンゲキでした!

当初は確か、
「いっしょにあかいみ、たべようね」
だったのを直したようなキオク。。。
かえってかわいいお話になりました。

作った頃には、
私はあまり意識はしてなかったですが、
このコロナ禍では、
みょうに沁みいるおはなしになっています。

ほんとうに、ありがとうございました!

 

フィンランドの森を歩く

しとしと冷たい雨の東京です。
こんな天気の日はとくに
去年歩いたフィンランド の森を思い出す。
ヌクーシオ国立公園。
観光地としても有名な場所です。

でもしっかり森だと聞いたので
絶対行ってみたいと思ってた。
ヘルシンキ5日滞在予定が
直前にオーロラを見たくなり
ラップランドに出たので、
森へ行ける日はこの日しかなくなってしまった。
曇天の日曜日。

電車に乗り、バスに揺られ、
森の入り口とおおぼしき山道を入る。
国立公園だというのに
のっけからワイルドだった。
いきなりひとり遠く北欧の森へ突入。

静寂。
大きな鳥が横切る気配。
ふくろうだった?みたいなツバサ感。
ドキドキする。
けれどもすぐにワクワクに変わり、
そしてひとりぼっちなのに
ちっともさびしくない。
森に包まれている感じ。
空気はひんやりなのに
あったかい感じ。
ふしぎな体験だった。
森が人間を歓迎してる。
そんな感じがした。

湿地の中をいく。
森だけど湿地。
そのままある木々が水が美しい。
いやなものが何一つない世界。

公園なので道しるべがある。
それもちっともぎょうぎょしくなくさりげなく。
木のところにある
青白のシマの四角いやつ。
それがコースの印。
長さで3種類ある。
とガイドブックで見て知っていた。
この先にある公園事務所で地図をもらえるはず。
それを見て歩けばいいと思っていた。
ところが。
今日は日曜日。
公園事務所はお休みだった。
フィンランド は土日はなんでも休みになる。
公園まで!
でももう歩き始めてしまったから仕方ない。
確か黄色が初級者コースだったよね。
と思いながら歩き始める。

映画のロケとにもなった湖があらわれた。
すてきすてき。
曇り空にもいい感じ。

いい感じ!

どんどんハイテンションになって歩き続ける。

途中バーベキューしてる人たちもいた。
ベリーの季節には
取り放題!って聞いてたけど
もう一個もなかった。

けど
楽しかった!

少なくても途中までは。

歩き出して1時間くらい?
ポツポツ雨が降り出した。
でも私はすぐ終わる初級者コース。
さっさと行こう。
と歩くうち。
ざあざあ降りになってきた。

道しるべ通りに歩いていたら、
湖がいつの間にか終わり、
すれ違う人もいなくなる。
雨はどんどんひどくなる。
天気予報ではもう少しもつはずだったのに。
でも進むしかなかった。

道しるべ通りに歩いてきたのに
森ではない風景が出てきた。
秋吉台?みたいな岩ゴツゴツ地帯。
アップダウンもある。
でも進むっきゃなかった。
雨はますます激しくなる。

また森に入り、
とにかく四角い標をみっけては
どんどん歩く。
かなり必死になってきた。
Google マップを開けたくても
雨がひどくて開けられない。
開けられる場所に出ても
圏外になってる。

ヤバい。。急がなきゃ。
時間はまだ早いけど、
このまま日没になったら、
間違いなく凍死する。
と思ったら、恐怖のどん底になった。

ひたすら先に見えるしるべを探す。
ない‥と思って心細くなる頃に、
あらわれる。
とにかくあそこへ。
とまた、その次の標を追う。

また秋吉台になる。
ヤバい。
迷ってる?のか?
同じ場所、グルグルしてる?

初級者コースは、輪を描くコースで、
また出発のインフォメーションオフィスに戻るはずだった。
でも事務所らしきものは全く見当たらない。
とにかく秋吉台を転げそうになりながら
進む。

 

と、

向こうからリュックを背負った白人の女の人が
ひとり歩いて来た。
インフォメーションオフィスを聞く。
わからない、と言われ、焦る。
でもこの先に、地図がある、バス停もあるという。
キートス!と言って別れる。

よかった。
言われた通りに行くと、
また心細くなりそうになるあたり、
地図の看板があった。
でも見てみても、自分の場所からどう帰れるのか、
全くわからず。
でも近くにバス停、あるっぽい。
地図通りに行くと、大きな道に出た。
屋根のあるバス停だった。
よかった!

と行く先と時刻表を見ると、
駅に行くバスが、ある!
1時間に一本のが、あと30分くらいで!

本当にくる?

雨だれのバス停でひとり静かに待っていると、
スパニッシュ系と思しきカップルがあらわれる。
すっごい寒い雨ん中。
でも無事帰れそうな安堵感。

このとき
全ての恐れは
全て心の中にあるということを
森からおそわった。

あとから気づいたけど、
初級者コースと思ってしるべは
上級者コースで最長だった。
その途中にバス停がある‥ということを
そういえば前に読んでいて
その景色は
スマホの写真にも入ってたのだった。

つまり何にも迷ってなんかいなかった。
けれど
知らない風景、予想外の景色に
一瞬にしておそれモードに入り込んでたのだった。

それは日本に帰ってからも
日常そして人生の中ではよくあることで
でも

ちょっと先の小さなしるべを頼りにとりあえずそこまで歩く。
するとまたちょっと先に小さなあかりのようなしるべが必ずある。
必ずあるからみっけてとりあえずそこまで。
と進む。
そうして恐れず歩いていけばいいこと。。。
なのである。

まるで自然のまんまのようで
きちんと迷わないように最低限の人の手が入っている
フィンランドの国立公園のあり方にも感動した。

これはつい去年の10月末のこと。
すごく遠くのようで、
でもいつでもとなりにある。
そんな出来事をムネに
この一年は歩いてこれた。

かみさまのしわざはよくできてる。

たぶん、きっと、
これからも。

 

 

『井の頭公園のおいなりさんアートフェス』募集告知描きました

『井の頭公園のおいなりさん
アートフェス』は、
SNS上のアートフェスです。

おいなりさん、
井の頭公園の自然や仲間たちを
テーマにした作品を募集します。

絵、イラスト、立体物、詩、文、書、
舞い。ダンス。パフォーマンス、仮装、
歌、音楽、映像、写真、料理などなど。

詳細は、
https://inarioyanoi.jimdofree.com/イベント/

井の頭のお稲荷さん、主催団体についての詳細は
https://inarioyanoi.jimdofree.com

 

 

井の頭公園は、吉祥寺駅から10分くらいの場所にある古い公園です。
公園の中心にある湧水からできた井の頭池は、江戸城の水源で、ここから伸びる神田川で城下に運ばれていました。
池の中にある。徳川家康が建立したと言われる弁財天が有名ですが、その鬼門の方角にもっと古いと言われているお稲荷さん「親乃井稲荷」がありました。
公園内の動物園入り口に向き合う場所に鳥居があり、突き出した小さなさな岬のような場所をぐるりと周り、弁財天に背を向けると、お稲荷さんの祠がありました。かわいい小さな小さな狐が雛壇に並んでいるお雛様のような珍しいお稲荷さんでした。
夕暮れ時にお稲荷さんから振り返ると、弁財天の向こうに夕日がキラキラしていました。

2013年5月1日、そのお稲荷さんは、不審火による火災にあい、社は半焼、赤いお社の後ろ半分が真っ黒に焼けてしまいました。
たまたま、その年の秋、私は、同じく吉祥寺にあるトムズボックスのギャラリーで「小さなともだち展」という個展をしました。
そのとき、トムズボックスの人だった、今は独立した絵本作家の加藤志異さんと、どういう流れだったか忘れましたが、そのおいなさんの話になりました。
火災の2週間前、巳年のその年は弁財天の秘仏もご開帳になり、上のお寺にあった宇賀人造が弁財天内におかれた直後だったから、何か関係があるかもとかないとか、私はというと、おいなりさんにお参りしてから30病後、池の橋を渡っていたら、友達からメールが来て、突然某バンドのチケットがもらえた、とかなんとか、、とたわいもないことも含めて。
が、その後、お稲荷さんは建て直されることなく、公園管理局により社は全て解体されて、ある日突然なくなってしまいました。

と、月日は流れ、2016年の夏の終わり。その加藤さんからお稲荷さんを建て直す会を作りたいと、メッセージをもらいました。
実は、私は、その数ヶ月前、2016年の4月に、自宅仕事場が火災にあい、20年住んでいた建物は半焼で取り壊しになるという体験をしていたので、何かの啓示のように思い、会に参加したのが始まりです。

初回は古い昭和な喫茶店で、集まったのは、加藤さんと私と加藤さんの友達、3人でした。でも、吉祥寺は以前住んでいたことのある大好きな土地だったので、ほとんど会の進展のない年月も、古い知り合いと再会できたり、井の頭公園を愛する人たちと出会えて、楽しく貴重な時間でした。

社の再建についてはまだ何も決まっていません。
火事を体験している身としては、火事には浄化の意味もあり、
決して後ろ向きのことだけでないと感じているので、
同じように作ることがいいことなのかもわかりません。

ただ、あの場所はとてもいい場所で、歴史的にも意義のあるおいなりさんのことを皆さんに広く知ってもらいたい、できれば楽しく!という思いを込めて、
web上のフェスを開催する運びとなりました。

メンバーには素晴らしい絵描きさんもたくさんいるので、
私が描いてもいいのかなと思いましたが、
かつて描いたことのある野外のフェス「はらっぱ祭り」のポスターのように、と
言ってくださったので、
なるべく楽しい気分やフェス感が出るようにと描いてみました。
お稲荷狐を初めて描きました。

Instagram、Twitterで告知募集しています。

興味ある方。♯井の頭公園のおいなりさんアートフェス、のぞいてみてくださいね。

 

 

 

ギャラリー追加しました

空のブランコは、
昔、布イラストで
小さなのを作ったことがあり、
グループ展に来てくださった人が
「ヤバいヤバい」と言って
購入してくださったことがあった。
それはブランコが、というより、
乗っていたピーナッツくんが
ヤバかったのかもしれない。
そのとき売れ残った
同じくピーナッツくんの
空の綱渡りは、
それからしばらくしてだけど、
やっぱり連れて帰ってくれた人がいて、
友人だったので、
会うたびにいいわよと言ってくださって
うれしかった。

‥からではないけれど、
久しぶりに無意識に出てきた
空のアクロバットシリーズ。
遠くへ行きたい願望なのかなあ。

ここトコトコの扉の赤いのも
タイトルは「ミーとニャーの家」と言います。
このホームのために描いたわけではないのだけど、
HPを作っているときに完成したてだったし、
ホームにぴったりじゃんと
入れてみました。
今年2020年、1月末のことです。

‥そしたら。
世の中、ステイホームになっちゃった。
と、夏前にふと気づき、
びっくりしましたが、
よくあることですよね。

ミーやニャーの見た目違いはありますが、
同じミーとニャーの物語シリーズです。

続きもあるよ(たぶん)

 

秋らしくなってきましたね。
空気、いい匂い。
うれしい。

昨日、初クリ食べました。
食べるの、すっごい面倒なんだけど、
なんかそのめんどさが懐かしくさえある
急速にデジタル化な毎日に、
こんな小さなヤツが
抗ってるみたいで
さらに愛おしいクリたちだった。

 

朝方、寒くなるからね、
お布団、ちゃんとふやして、
あったかくして眠ろうね。