「きたかぜの ゆうびんやさん」

保育月刊誌「よいこのくに」
(学研教育みらい刊)12月号で、
おはなしの作を担当させていただきました。
今回はおはなしの作(文)のみで、
絵は、とりごえまりさんです。

きたかぜのゆうびんやさん、
イメージ通りに描いてくださり、
うれしかったです!
キャップもステキでしょ!!

冬ごもりをひかえたいろんな生き物に、
きたかぜのゆうびんやさんが
おてがみを 届けるおはなしです。

「よいこのくに」は年中さん向けの保育月刊誌で、
「12月号で手紙をテーマに」と確か依頼があったような。

実は、依頼をただいた4月頭は、父が亡くなって
あたふたな毎日の中でした。
落ち込んでいるという神妙なものではなく、
毎日新たな問題が起き、
ひとりで対処せねばならず、
本当にわらわらてんてこまいな日々で、
そんな中、長いお付き合いのある編集の方に、
お話をという依頼をいただき、
(偶然にもその方とは、
自宅仕事場が火事になったときも
お話作絵の仕事を進行中で、
びっくりさせてしまったりしながら、
転居先の街まで尋ねていただき、
励まされ無事入稿できた‥
ということもありました)
節目節目にありがたいことです。
直接の担当は初めての若い方でしたが、
それもまた、フレッシュな気持ちに
させていただきながら。
(通常だったら、きっとお会いして、
打ち合わせだったと思います。
でもすでに世の中的にもコロナ禍で、
全てリモートになり、
かえって私は助かりました)

ところが、おはなし案が無事会議を通っても、
なぜか絵描きさんを
教えてもらわなかったのですね。
絵描きさんから
若干の内容変更の提案があったこともあり、
なんか聞いてはいけないのかなとも思ったりして。

なので、本を送ってもらって、初めて知りました。
とりごえまりさん!

私は、市販本か一冊のお話の
しかも作絵の絵本でしか知らなかったので、
まさかな月刊誌で、
まるで、神様からのギフトのような気持ちになりました。

そして、直接連絡が取れるようになって、またびっくり。
亡くなった父と同郷で父の高校の隣の高校出身。
子供の頃、よく話に聞いていた校名だったのです。
(旧制学校では父の学校は男子校で
とりごえさんの学校は女子校だったため!)
その金沢に今も在住されています。
つまり。金沢で生まれた絵なんです。
父には正直最後の最後まで迷惑かけらましたが、
やるじゃん!って思いました(^^)
商売上手で口だけはうまかった!からね。

さらにとりごえさんは私と同い年。
さらにさらに、
私が来年2月にグループ展に参加予定の
東京恵比寿のギャラリーで、
秋には個展を予定されてるそう!
(私も秋にもグループ展あり)
それをこのタイミングで知るフシギ。

で、お話は、、

おてがみを もらったテントウムシ。

ダンゴムシからです。

最後の手紙は、
くまのまあくんに来た手紙です。
このシーンに、
当初ネームにあったけど
とりごえさんの提案で変更になった赤い実が
飾ってあってカンゲキでした!

当初は確か、
「いっしょにあかいみ、たべようね」
だったのを直したようなキオク。。。
かえってかわいいお話になりました。

作った頃には、
私はあまり意識はしてなかったですが、
このコロナ禍では、
みょうに沁みいるおはなしになっています。

ほんとうに、ありがとうございました!