みみちゃんえほん2019年10月号
「ちいちゃんと くまさん」(作絵・小川ナオ)より
去年の冬に制作したおはなしの原画が
帰ってきた。
(画像は、A4スキャナーに入りきらないため、
一部カットでごめんなさい)
返却された原画を開けることは、
実はあまりないのだけれど
(そのために、せっかく入れてくれてた
お手紙を見落として、数年後に読む
ということもままある。。)
でも、今回は、
なぜかすぐに、開けた。
このクマさんをお試しで描いた断片は、
まだボードに貼ってあったのもあるし、
わからないけど、
会いたくなったのだ、一年半ぶりに。
おかえり。
すごい遠い昔のような、
でもこんなの描いたんだっけ?みたいな
未来みたいな。
なんだか不思議な気分。
担当してくれた編集の方も
この仕事の後、出産でしばらくお休み、
と聞いたけど、
戻ってきたみたいで、
返却のお手紙も入れてくれてた。
そういえば。
今年になって、3月から夏までの間に
お仕事でお世話になった方々は、
よく考えたら、
皆初めての方だった。
初めての本(雑誌)もあったけど、
何度もお世話になってる本(保育月刊誌)も
新しい担当者だったり、
進行の途中で実は出産で退社します‥と
渡しは新しい方にと紹介されたりして、
なんか、新しい風を感じた春から夏だった。
そう、動いてる。
今きっと、
止まってるようにも見えることもあるけれど、
すごく動いているときなんだろな。
もうながーいお付き合いで、
仕事は2月以来の方との原稿をさっきメールした。
なんとなく、
古巣なまったりな気分が湧いてきて、
秋から冬は、
しっとりになるのだろうか?
と思ってみたり。
ここ最近、
長いこと話してなかった友達と話せたり、
顔見れたりが続いて、
少しづつ、いつもの空気になってきたような。
でも、
前とは違う。
もっと新しい何か。
何かわかないけれど、
キラキラしたもの。
まだ厚い皮に包まれているけれど、
きっとあたたかなジューシーな果実の気配。
そして、まだ見たことも想像もできなかったような味わいが、
きっときっと
あるに違いない。
そんな気がする2020金木犀の風。