先日、夢を見た。
ある人の手のひらを両手で包む夢。
その手からとてもすごいパワーが出てて、
すごいオーラだ、すごいすごいと
ありがたく包まさせてもらっている。
目が覚めて、
現実にはあり得ないシチュエーションだけど、
その手の感触にいい夢みたなあ。
という気持ちが残った。

その翌々日。
坪田譲治にっぽんむかしばなし絵本展の
展示をしていただいていた
岡山吉備路文学館の館長さんから
お電話がきて、
「一寸法師、在庫ありますか?」という。
聞くと、展示が終わって、
もうだいぶ日が経っていたが、
私の「一寸法師」の本を
どうしても欲しいという方が
いらしたという。
出産祝いに送りたいとのこと。
文学館にあった数冊は既に完売していて、
企画した恵比寿のギャラリーに
問い合わせたが、
もう在庫はないと言われ、
作者は持ってないかとのことだった。
いつかの展示など用に
まだ2〜3部手元にあったので、
さっそくお送りした。

すごくうれしかった。
出産のお祝いに、というのも。
‥で、あ。と思い出した。
その夢を。
そういえば、恵比寿での展示のときも、
私の絵にすごいパワーを感じると
言ってくださった台湾の方がいて、
やはりお子さんが生まれたばかりだとかで、
たぶん、このシーンを見て、
そう思ったのかも、と
その方の友達のデザイナーさんが
教えてくれたことがあった。

このシーンは、
実はラフでは全く違ったものだった。
全く違うもので、
装丁のデザイナーさんとは
打ち合わせていたのに、
描き始めて、勝手に変えてしまった。
スペースなどは守ったので、
特に問題はなかったのだけれど、
こういうタイプの絵は描く予定でもなく、
また柄でもないような気がしていたのに、
出てきたときには
自分でもちょっとびっくりしたけど、
小さい法師が生まれて愛おしいと思うとき、
このシーンはやっぱり不可欠だと思った。
描いといて、よかったなあ。

夢は、この吉報の予知夢だったかな。
と思ったけど、

 

‥けど、
すっごいオーラだったんだよ。
たとえ夢でも。
だたの予知夢じゃなくて、
良いもの浴びれたなあという感触。
忘れないでおこう。