
先日、ユトリロ展を見に行った。油彩を始めるまでは、とくに関心があったわけではない世界だったけど、自分で描いてみるようになって、晴れでも悪天候でもない、ビミョーな空の色に惹かれた。
同じ風景を何度も描いている。その中で、一番描いているのが、ラパンアジルとキャプションにあった。作品を見て、あ〜!知ってる〜となった。

コロナ禍前夜の2019年、パリに住んで20年の友人にモンマルトルを案内してもらった。どこもステキだったが、ここはいろんな人が描いている有名な場所と教えてもらったのが、ラパンアジルだった。見た目はとりたてて目立つお店ではなかったけど、道の分かれ目というロケーションと、日本でもお店の名前に使われてるとこもあるから、記憶に残ったんだと思う。今はライブハウス?だったかな?でも映像として、はっきり思い出せたのは、ユトリロさんとお話できたようでうれしかった。ユトリロさんがたくさん描いてくれたおかげで、今も残っているのかもしれない。写真を探したら、そのときの旅を思い出して、複雑な気持ちになった。フィンランドからのパリで、ちょうど明日の日付の旅立ちだった。あれからの5年は目まぐるしくいろんなことがあって、とりまく日常も環境もずいぶん変わった。今思えば、ターニングポイントだったのかもしれない。
その年は、日本酒ラベル展会期中の旅で、行けずじまいだった。が、そのとき、みなさんの作品画像をパリのホテルで見た痕跡が画像ファイルに残っていた。まさか、その2年後、自分が参加できるとは夢にも思ってなかった頃。きっと、思いもしないことの方が現実になるタイプなのかもしれない。つい半年前までは、油彩を始めるとは夢にも思ってなかった。
なので、悪いことはもちろん、良いことも、あまり思い描かない方がいいのかもしれない。強く思い込んで悲しくなること数知れず。。せめて、憧れ程度に静かに秘めて、今を精一杯生きるべし!
11月末の2人展、DMできています。まもなく、アップしますね。今しばし、お待ちください♪
