影あそび

日暮れ迫る夕刻、あと少しで日没のほんの10分前、西向きの小窓から、机に向かう私の真横におひさまが直撃する。たぶんこの直撃もまた日が経つにつれ、太陽の軌跡も変わり、ずれてくだろうから、今この季節のほんのいっときの味わい。ピカッーと照らされた瞬間、今日の仕事を見守っててくれたみたいで、思わずありがとと言ってしまう。今日はちょうど一区切りついたとこだったから、ひとしきり影あそび。まっすぐで強い光は、けれど黄色くてまろやかだ。

手のひらだけで踊る夕暮れ。今日もいい日だった。