うりずん

ここのところの夕空が泣きたくなるほどきれいだ。生きていてこんなによいことがあるのかと思えるくらい、その一瞬に溶けいる時間が愛おしい。体調ジョジョに戻り、締め切りに間に合うようフル回転で月刊誌イラストに集中している日々で、明るいうちにできるだけすすめたく(夜は色も気持ちも血迷うので絶対やらないことを心がけてる)、夕闇迫る時間は最後のあがきやらなんやらに絶賛取り込み中だったりするけれど、その空の端くれが視界に入りはじめると、いてもたってもいられず、あちこちの方面から集中して眺める時間にシフトする。昨日一昨日はいてもたってもいられず、外に出て歩いてる。でも小窓から見る空が一番美しかったりするのは、なんだか象徴的だ。近くに行こうとすると、遠ざかって違うものになり、見失う。小道の先の富士山も同じ。歩き進むほど、小さくなっていく。

ところで昨日はいつもの野菜スタンドで、見切り品のびわをゲット。たぶんキズが多めってことだろうけど、全然新鮮かつ無農薬。初ビワ❣️私の好きな二大果実は、ビワとイチジクだ。しかしどちらもお値段高め問題があり、しかしどちらも在来種なので、近くの農家さんものも季節には出回るのがうれしく、それに出会えるのは、空と同じく、偶然意外なにものでもないのがまた宝だ。

まだ半分あるので、今日はこれを楽しみにヨガがんばって、さっさと帰ろう。

さて。相変わらずラジオがお友達の日々だが、先日夜の眠りに向けて一日過ごすのが好きと脳のお医者さんが話していた。パーソナリティの人はびっくりしていたが、あーそれ、わかる!と思わず声に出してうんうんうなった。。くたーっと横になり、吸い込まれるよに眠りに落ちてく至福。そのためには昼が充実してることが前提で、その充実は何かのイベントとか非日常とか特別な出来事ではなく、当たり前の毎日の仕事を集中して過ごせた時間がどれだけ持てたかによる(私の場合)。子どもの頃、母がお布団にはいると、必ず口にしていたフレーズ、寝るほど楽はなかりけり。それを心から言える夜のために生きられた日は幸せだなと思う。

フラワームーンって、この季節だからのネーミングって、人間は勝手だね。お月さんはいつだって変わらない。だからいい。

季節があるよなないよな妙な毎日だけど、ちょっと湿った空気に南の島を思い出しながら、うりずんととなえてみる。いい響き。ちょっと美味しそうな感じが、かわいくない?沖縄の初夏はもう終わってしまったけど、気持ちは一年中うりずんでいたい。