水墨クロッキー

またご無沙汰してしまいました。私は相変わらず、おかげさまで、この猛暑にもかかわらず、めっちゃ元気な夏を過ごしています!先日また上野で、水墨クロッキーの講座を受けてきました。アトリエは美術館の上でなので、搬入風景を横目に見れたのも面白かったです。

水墨クロッキーとは、ズバリ墨で描くクロッキー。モデルさんもいます。この一枚はたまたま着衣ですが、他はすべてヌード。裸婦を描いたのはうん十年ぶりですが、年月経て、モデルさんの見方も変わった自分に気づき、いろいろ発見でした。ふつう線で描くところをいきなり面で描くというクロッキー。日頃から塗り絵になりたくないと思いつつ、どうしても線にとらわれてしまうので、それを克服するには望み通りの講座でした。1日で13枚以上描きまして、最後自分チョイスの一枚を皆で見合うというのをやったとき、私は最後の方に描いたこれを選んだのですが、その後に残って受けた先生の講評では、中盤あたりの一枚をこれがいいねといわれ、まあだいたいそうですが、自分がいいと思うものがいいとは限らないのですね。

しかし、終わって片付けをしていたら、わざわざ歩み寄って、私はこれが一番すきだったと言って下さった方がいたのです。みなさんそれぞれの作品で、まさにみんな違ってみんないいでしたが、また自分の好きな一枚を選んでくださいとも言われてないのに、わざわざ伝えに来て下さり、うれしかったです。

先生がなぜ中盤の方がいいと言ったのかも、わかりました。慣れてくると、やっぱり体良く仕上げてしまうんですね。出だしは慣れずにオロオロしつつも、初体験の感動でワクワクしつつ、でもあたふたなまま時間切れ。その移行期が一番無に描けてるのかなと思ったり。

でも何より、たくさんの人と描くのは楽しいです。描いてる間はもちろん話もしないし、個々の取り組みなんだけど、無意識に場と時間を共有するだけで、なんだかエネルギーチャージでき、新鮮な気持ちになれました。

またクロッキー会に参加したいなと思います。