続く

この12月に大竹伸朗さんのトークをライブで聞くことができた。伸朗さんのトークは3年ぶり。2020年1月のコロナ禍直前に、ミナペルホネン展「続く」以来。ミナのときは皆川さんとの対談で、当初の予定日には落選した。ら、なんと大竹さんの事情で延期になり、再募集。お正月だったせいか、今度は当選だった。むちゃくちゃ興奮して、思わず電話帳以上の厚さの画集「全景」を古書店から購入した。ら、まもなく、父が亡くなり、世はコロナ禍になって、はや3年。今回も激戦だったらしいが、無事当選した。伸朗という名前は父と一文字違いで、今回の当選日は宇和島の対岸の九州の街に住む弟の誕生日。父に伸朗の魅力がわかるはずもないが、私を励まそうと仕組んでくれたに違いない(ということにしよう)

竹橋、毎日新聞社となり、皇居前の国立近代美術館に、宇和島駅のネオンが光る。ナイスだ。昼間見ると、かなり錆びているのがわかり、それがまた愛おしい。

コロナ禍を経ての再会で、私はなんだかひとつの波を越えた気なれた。伸朗の動画に元気をもらう毎日。YouTubeにいっぱいあるので、よかったら見てください。というか、会期はまだ来年もあるので、ぜひぜひ見て体感してきてほしい。アートとか現代美術とか、ことばばかり転がる世界に一撃を優しく放つパワースポットを!

年末はもうひとつというか、ふたつ展示を見れた。

いうまでもなく、圧倒的な地球の命にうたれます。

しかし、作り手として見る場合、何ともなす術のなさのもどかしさを感じてしまう。

そして、もうひとつが、私はかなりおすすめです。というか、合わせみると、どちらの魅力もより気づくことができる。同時開催、すばらしい!

野口里香さん。実は私、11月に濃厚接触者になり、いろいろな予定がすべてキャンセルになる体験をしました。私がいなくても世の中は動いてく。大げさだけど、それに近い心持ちでいるとき、図書館で借りてた野口さんの写真をじっくり見た。「鳥を見る人」というタイトルだけど、鳥は全く映っていない写真集。静かな時間に光がさすような、目が開くような出来事でした。埼玉出身というところにも妙なシンパシーを感じました。いわゆるふるさと感に欠ける地ゆえの浮遊感。だからこそ見える世界。どこにも属さないからこその新しい窓。

今回のタイトルから連想されるような、ただの不思議きれいな世界じゃないですよ。今この時代を生きてくための明るく力強い視点に満ちてます。

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今年もたくさんお世話になりました。あたたかいお力添え、ありがとうございました。

私の来年の展示の予定は、今のところ、2月の一回だけですが、来年も続いていきますよ。

年末年始は南の島を描きながらの年越しです。

2月のグループ展のDMも刷り上がってます。年明けにお知らせしますね。またどうぞよろしくお願いいたします。

よいお年を✨✨