サクサクと作品を仕上げていかなければならないときに、去年描いた作品の顔を直している。3作品の直しのうち、仕上がったのはひとつだけ。今日は仕上げるぞ!と朝早く、朝食も食べないうちから取りかかり意気込むが、うまくいった!とうれしくなるのも束の間、これじゃない!となり、また白く塗り潰す。

アクリル絵の具のいいところは、何回でも描き直しができること。紙だと紙の問題で何回もはできないが、キャンバスならば無限に近い。とはいえ、部分だけ直し続けると他の部分とのテンションに差ができて、難しいけど、新たにまた新しい顔が生まれては消え、というのは、面白く勉強になる。

今まで人の顔を描くのが苦手だったのは、人の顔にあまり興味がなかったのかもと思う。自撮りとかまずしないし、旅に出ても人を撮ることはまずしない。なんというか、自分を含めて人と向き合う自身がないのかもしれない。

この数日で人の顔をもっともっと描きたくなった。それはまた、次の課題。

展示はいつも新しい旅の始まりだ。

…とはいえ、描きたいものにかかれないので、今日は仕上がってほしいな。