グッズ

先日、髪を切りに、
久し久しぶりに大好きな街へ出て、
なんとなく気の向く方へ歩いていたら、
この帽子を見つけた。
キャップ。
ずっと探していたけれど、
馴染む形ってなかなかないもんだよ、
ことにキャップ。

店頭にあったコレは、
鳥の刺繍に一目惚れして、
かぶってみたら、
すっごいしっくりきて、
買ってしまった。
今年初の、身につけるものの買い物。
でも、身につけなくても、
青い鳥の刺繍は
見ているだけで嬉しくなる。

で、ふと思い出す、
その前の美容院で髪を洗ってくれた
若い男の子の話。
バンドもしてて、
オリジナルのグッズもデザインして
売ってるという。
安くできますよ、
キャップなんか原価は30円くらい、
というんで、へー、びっくり。
と思ってた矢先だったのは、
予兆だったのかな。
そういえば、
刺繍も今は簡単にできるんですよ
って言ってたな。

グッズってなんだろうと、
かねがね思っていた。
なんというか、ものあまりの時代に、
贅沢な遊びみたいな。
質とか、使い心地より、
イベントの余韻のためというか
ノリの延長というか。
資金作りって面も大きいし。
お金のために、ゴミを増やす?
とか考えてしまったり。

ていねいなものづくりしてる人に
申し訳ないと思ったり。
彼の話だと、今はすごく簡単に、
オリジナルグッズが作れて、
さらに販売もしてくれるサイトも
たくさんあるという。
手数料0、在庫も0。

携帯カバーとか、
作ってみようとしたことはある。
でも、私の中の優先順位が低くて、
そこに至る時間はまだない。
物を作る楽しみならば、
インスタントに作ってしまうのは
どうかという、
ちょっと踏み絵のような
古臭い気持ちも捨てきれず。

とかとか、思ったりしてたら、

見っけてしまった、
オサムグッズ。
それも、最寄りコンビニで。
雑誌の付録。

今は雑誌も付録が勝負の時代になって
久しいけれど、
それもどうなのよ、
っていうのは、
本づくりの面ではなく、
物あまりの時代に、って部分で。

でも、思わず買ってしまった。

しかも2パターン。
水筒とトレイ。

かわいい。
見てるだけで、幸せな気分になる。

初めは、小さい水筒探してたし、
と購入の言い訳を考えていた。
でも。
傷つくのがもったいないから、
いまだ使えてない。
そして先々も、
絶対ゴミにはならないと思う。

いまさらながら、
グッズの意味を見っけた気がする。