油彩の、このもんわりした曖昧さが好きだなあと思う。印刷の発色が悪い、乾きが遅い、そういう難点をクリアするために、アクリル絵の具はできたのだろうか。ただ印刷の技術は格段に進化しているから、発色については問題なくなってきているのかもしれないが、SNSには不向きだなあと思う。スキャンした画像は見た目以上にエッジはあいまいだし、トーンは落ちる。

油彩は昔風のもの、と思われていたし、私もそう思っていた。nakabanさんの作品に出会って、それは払拭され、今はむしろ最先端の画材なんじゃないかとさえ思えたりする。昨日もとある印刷物でいいなと思ったイラストレーターさんが油彩であると知り、またとても若い美大油画出身ではない方でびっくり。やっぱそうだよね、とうれしくなった。

アクリル絵の具は、油絵の具とくらべると、便利グッズだなあと思う。掃除機と箒くらいの差があるかもしれない。

で、乾きが遅いことは、焦ってはいけない、焦れないということになる。今すぐ白黒つけないということ。乾ききるとどんな画材より頑丈だけど、乾ききるまでには何度でもやり直すこともできる。引き算がしやすい。白で塞いでなかったことにするんじゃなくて、もんわりとりのぞく。そして重ねる。すべての過程が下地になり、なかったことにする過去はない。

大袈裟だけど、古くからある画材は、より瞑想に近く、精神性があるのかなあと思う。

すべての絵の具は顔料から出来ていて、それを何で定着させるかの違い。水彩はアラビアゴムでヤマトのりと同じだそう。手軽だけど、はかない。アクリル絵の具は合成樹脂、つまり石油製品。油絵の具の油は松などの樹木の油分がほとんどなのも、始めてみて知った。

などなど、、この夏の学びを少しでもいかせたらなあと2人展に向けて、制作しています。

えっと、何が言いたかったんだっけ(^^;そうだ、曖昧さ。これ、今の時代、なくなってきてるのは生きづらさに繋がってると思う。AIはさらにそれを加速させている。と.ゴリラ研究の第一人者、山極先生もラジオで話されていた。

人間は野生の生き物から学ぶことばかり。

ゴリラにはなかなか会えないので、私は油彩から曖昧さの極意を学んでいきたい。。なあんて思いながら、描いてます。