こんにちは。
ご無沙汰してしまいました。
先日、近くのコンビニで
この手袋したまま、レジにたったら、
私も全く同じの持ってます!
とお店の人のお姉さん。
親指が寒いんですよね、
でも癒されますよね
と盛り上がりました^^

ところで
先日お知らせした
「生きもの家族図鑑」の中で、
1番のショウゲキの事実は
象が足の裏で遠くの仲間と
会話している
ということでした。
足の裏から入った音が
身体の骨を通って
耳に伝わるそう。
つまり
足裏が音を聴く
感覚器官のひとつなのだということ。

ふと思い出したのが
一昨年秋に行った
渋谷クアトロでのライブ。
床から音が転がってやってきて
足裏からゾゾっ〜と
全身にはい上がってきたという体験。
あのときは
くるりの音が特別なのかと思ったけれど
そういうことはあるんだなと
象の事実を知って
なんだか妙に納得した。
そしたら、
いしいしんじさんの短編小説に
足の裏で
鳥の言葉を聞く少女が
出てきてびっくり。
いしいさんは
きっと象のことを知ってて
書いたのかなと思ったけれど、
もしかすると
ゾウだけのことではないのかもしれない。
体験的に
足裏で言葉を理解することが
わかっていたのかもしれない。

ところで
「訪れ」は
「音連れ」が語源なのだそう。
何かがやってくるときは
音を連れてやってくるからだそうで
やっぱり昔の人は
音が宙ではなく
地からやってくる
という感覚が
あったのかもなあと
思ったりした。

桜の蕾、少し
丸くなってました。
春の足音も
土から聞こえてくるのかな。

去年の一番最後に読んだ
「土になる」(著:坂口恭平)
とてもよかった。
とてもいい本と聞いたのは
荻窪の本屋さんtitleの店主辻山さんの
著書からだけど
去年の一番最初1月4日に見た展示
nakabanさんが
この本屋さんのロゴを描いていたことを
やはり辻山さんの著書から知った。
そして坂口さんの著書は
違う出会いであったけど
去年3冊くらい読んでいて
その中で年の最後に読んだ
「土になる」は畑日記で
よみおわってから
去年1月に京都で聞いて
この一年ほぼ毎日聞いていた
原田郁子ちゃんのアルバム「今ここ」
のなかの1曲が
坂口さんの畑スタジオで録音されてた
ということを年の最後に知った。
思ってた以上に
いろんなことは予兆に満ちていて
次々繋がっていくということが
今まで以上に多い一年だった。
今年も
すでにそんな始まり方
昨日聞いたことが翌日読んだ本に出てきたりとか
あるあるな日々で
それは些細なことでも
ワクワクする。
静かな年明けだけれど
この静けさがとてもとても心地よい。

整ったデジタルな音の海を掻い潜るように
転がるアナログな雑音・生活音
よれよれなぬくもりを
ひとつひとつ丁寧に
拾い集め、めでていきたいと
あらためて思う2025年のはじまりです。