カシワをめぐるぼうけん

もう日がたってしまいましたが、
賢治展でのこの作品「西風ゴスケに北風サスケ」の
元になった賢治作品
「タネリはたしかにいちにち噛んでゐたようだった」
に出てくるカシワを実際に見てみたくて
探してみたのがこちら⇩
霧の夜明けの日

その後のおはなしです。

前のブログに書いてますが

カシワ、、どこにもあるよで
探してみると身近になく、
近隣公園に問い合わせて
お返事いただいた野川公園を訪ねたのは、
午後には雪が降り出した寒い冬の日でした。

自然観察園事務所に寄ってください
案内しますとお返事いただいたので、
たずねてみると、、

ここのは小さく細い上、枯れてるかもしれない、
隣の武蔵野公園にもしかするとあるかもで、
武蔵野公園からメールすると聞いてるのですが
なかったですか?
と、、。
え。メールはなかったのですが、、
実はメールしてくれてたのがなぜか送れなかったそうで、
つまり、
そのメールを受けてたら
もしかしたら
野川公園には寄らなかったかもしれない。
とあとから思うと不思議です。

でもしっかりカシワの葉っぱです。
こんなに小さいのに!
なんだか、やっと会えたね。。と
泣きそうになりました。
しっかり大きな葉っぱなのは、
逆にこんなに小さな木だからだそうです。
大きくなろうと頑張ってたのです。
でも枯れてしまったかも。
というのは、芽が真っ黒になってたから。

そして
もっと大きなカシワが
元気かどうかはわからないが
あることはあるらしい
すぐ隣の
武蔵野公園の
その場所を教えていただいて


なぜカシワを探しているのですか?
と聞いてくださったので、
実は賢治展をとおはなししたら
私も賢治好きなんですと言ってくださったので、
DMをお渡しして、
お礼を言って別れました。

そして、
野川沿いを歩き出したら

カモとシラサギに会いました!(^^)/

野川、やっぱりいいなあ!

春になったら、また来よう。
今度はゆっくり、
おべんと持って。
と思ってるうち、

着きました。

教えてもらった区画に。
少し前あたりから
大きなカシワの茶枯れた葉っぱが
ちらほら落ちていて

わあ!と思っていたら

いましたいました!
カシワたち。

この幹に
タネリのように
耳を当ててみました。

カシワは茶枯れた葉っぱを落とさず、
冬を越します。
そうして身を守る方法をとってるのです。
なので、
風が吹くと、
その枯れ葉が
ザラザラ‥
と音を立てるのです。
ザラザラは
賢治が書いてる音の表現ですが、
ほんとうに聞いてみると
ザラザラ。
まさに
ザラザラなのです。

こうしてカシワと出会えたら

なんと。

ないないと思ってた近所にも

カシワが見つかった、
見えてきたから不思議です。

図書館へ行く道に一本、

街道沿いのカフェの一角に一本、

たまにウォーキングする夜道の
道路沿いにある民家の
ブロック塀迫る隙間に一本。

すぐ近所の農家の広い敷地の中に一本。

計4本も半径500メートル内に見っけ!ました。

ないないと思い込んだら
一気に見えなくなってたんだなあと。
そんなもんですよね。

今では、出先でも
通りすがりでも、
すぐに見っけられるようになりましたよ!

そして気がつくと、春になり、、

タネリでは、早春では
まだ茶枯れた葉っぱをまとったカシワですが、
調べてみたら、
岩手あたりは五月に新芽が芽吹くとありました。

春になったらどうなるの?
一見汚いこの木から
新芽が出るなんて
あまり想像できなかったのですが。。。

ちなみに
これはすぐ近くの図書館へ行く道
無農薬で育てているというバラ園の
敷地内にあるカシワの木。
バラに見とれてて、
すっかり見落としていたのです。。
大きな落ち葉を見つけて
気がつきました。
その二月の頃は

こんな感じでした。

立派なカシワです。
ジミですが。

そして最近の様子。

鮮やかなグリーン!

しっかりとカシワの葉っぱの形です!

そうです、柏餅のカシワ!です。
五月には大活躍の主役級のカシワです。
長い冬をジミに越えて。

夏のカシワも楽しみです。

 

ところで。

いろいろと親切に
お世話していただいた野川公園の方が
展示に来てくださったのです!

いろいろその後の
近所のカシワとの出会いのこともお話しできて
うれしかったです。
そして話していたら
なんと娘さんは彫刻の作家さんで
まぁるとDMのやりとりしているギャラリーで
展示したりしているとわかりびっくり!

武蔵野公園でなく
野川公園にまず行けたことで
たどり着いたご縁でした。

Aさん、その節はほんとうにありがとうございました!
ぜひまたお会いしたいです。
観察園にも行きますね!