展示右から順に載せますね。

まずこの2点から。
「」が作品タイトル、並んで賢治作品タイトルです。

「旅立ちの朝」いてふの実
アクリル絵の具 メディウム キャンバス

 

「いちょうの実」
夜明けとともに一斉に母いちょうから飛び立つ銀杏の物語の最後、北風が笑って「これでまづさよならさよならって云ふわけだ」と言います。生と死のイメージと言われますが、終わりは始まりという循環を母なる太陽が見守っていると感じたシーンです。

 

⇧以上、会場に2日目より追加展示したコメントです。

いちょうが赤でバックが黄色?と言われたりしてます(^^)
朝陽を浴びると色は変わって見えるのと
実りであり新しい命でもある力強さみたいな気持ちを込めました。
実は生で見ると若干ボコボコなテクスチャーがあります。

「西風ゴスケに北風サスケ」」タネリはたしかにいちにち嚙んでゐたやうだった
アクリル絵の具 オイルパステル  キャンバス

 

「タネリはたしかにいちにち嚙んでいたようだった」
ひとり早春の枯れた草穂の野を駆け回り、でもちっとも寂しくなく、自然との交歓に満たされてく至福に「これだ!」という思いがしました。柏の木に「遊びに来たから起きてくれ」と幹に耳をあて、寝てるかどうかを探るシーンの愛おしさ。と同時に、「そこらぜんたい桃いろをした木耳だ」というヒキガエルにぞっとするタネリ。
作品タイトルはタネリが繰り返し歌うフレーズです。

 

早春だけど、枯れた草穂‥なのです。雪も少し。
空には不思議な渦巻が上がったり下がったりというくだりもあります。
鳥はトキです。
ヒキガエルはぞっとするシーンなので、ぞっとする感じにしてみました。
私的にはかなり新鮮(^^)でした!
手前は「牛の下の花」=水芭蕉です。
ウサギは作中には出てきません。
でもタネリを見守る生き物を入れたくて、
冬毛のウサギを描きました。

 

 

作品はギャラリーでも公開してます。
合わせてご覧ください。