「物語を紡いで〜列車の旅」展 その4

その4>

「view」 190×333(M4キャンバスサイズ)
キャンバス PET樹脂 アクリル絵の具 オイルパステル

この作品は、キャンバスを切り裂いて、窓にしました。
貼ってあるものを切り裂くことで、見える世界。。。
というほど、大袈裟ではないかもですが、
切り裂く行為、向こう側が見えたときは気持ちよく、
この心地よさをまんま作品にしたいと
シンプルに仕上げることを心がけました。

開いた窓の向こうには透ける素材を使いたく、
アクリル板より扱いやすく、
害もないというPET樹脂を見つたときは
これだ!と思いました。
ペットボトルと同じ素材です。
薄さにもよりますが、ハサミでも切れます。
でも耐久性もある。
ツルツルで透明。透明度も高い。
描き味はすっごい気持ちいいです!
描いてての透け感がまた、たまらない。

なので、
マットに塗り込むこともできますが、
今回は透け感を活かしたく、
2枚に描いて重ねています。
一番表には、保護用に、
一枚何も描いてないものを
重ねてます。
計3枚を裏側にボンドで接着、
細い木で支えを作りました。
ホームセンター、通いましたよ。
最近の手芸屋さんはキットばやりだけど、
ホームセンターは様々な職人さんの仕事用の素材が
細々そろっていて、本当に楽しい。
私にとっては無料でいけるテーマパークみたいなもんで、
昔から大大大好きです!

で、窓。
というか、カーテン、を描きたかったのです。
列車というと一番に思い出すくらいに、
そのカーテンが好きなのです。
なんというか、カーテンでもうそれだけで、
自分の世界になれるし、
開けると世界が広がってる。
見た目もかわいい。
この作品はカーテンを描いたら、
8割完成な気分でしたが、
その向こうは車窓です。

長い列車の旅では車窓は結構思い出です。
でもその大概は、何もない広野だったりする。
インドの大平原や
イタリアの田園風景や。。。

今回は、森や小川を描こうかなと思っていました。

でも、色の感触で選んだこの二色で、
もう何もいらない気持ちになり、
鳥を一羽だけにしました。

3枚目には金だけを塗っているので、
隙間が少しキラキラ感があります。。
画像ではわかりづらいのですが。
窓辺など、光を透すところに置くと、
また違って見えたりします。

この作品を作ったのは、
今年2月に入ってすぐぐらいでした。

で、しばらくしたら世界情勢は険しくなり、、
ふと、ウクライナカラーという言葉を聞いて、
あ!と壁にかけてたこの作品を見て、びっくり。
無意識に描いたのですが、、
戦闘機ではないですよ、鳥ですよ!

サイドにサインが入ってます。

裏側はこんな感じです。

作品に関するお問い合わせは
こちらの問い合わせフォームhttp://ogawanao.com/contact

またはギャラリーまぁるhttps://galeriemalle.jp

までお願いします。

 

昨日はギャラリーに行けなかったのですが、
いらしてくださった方が、
写真で見るより良かったと言ってくださり、
うれしかった!です。
ありがとうございます。
この作品は特に写真が撮りづらく、
斜めからのアングルだったりして、
すみません。。

本日(3/21)はギャラリーは休廊です。
明日からは後半スタート、日曜日まで(最終日は5時まで)。
よろしくお願いします!