花と派手

去年の文字は
私的には花だった。
週2で花屋をのぞき
顔見知りの店員さんもできた。
切り花には今まで興味なかったのに、
というか、
枯れてしまうのが悲しいし
なんというかもったいない気がして。
人に贈る以外は
大きな花を買うことはなかった。
けど
母の世話をするようになり
母が絵を描くモチーフとして
かなり必死で花屋に通い
そのうちに
切り花の手入れも慣れてきて
季節の花もわかってきて
花の手入れは毎朝の日課のひとつになって

こういう小さなのは
前から好きで良く作ってた、
主に野の花で。
切り花でも、落ちてしまったのや
ダメになりそうになったものを
小さくアレンジするのは楽しい。

朝の日課を忘れないのは
習慣になったのもあるけれど
ドアを開けると
いい匂いがする。
常に数種類の花がいけてあるから
いつも何かの花の匂いに包まれる。
おはようと声をかけたくなる。
短い命の精一杯の証にありがとうを
言いたくて
水をかえる。

ダメになってきたのはドライにする。
ドライでも部屋が色づく。
季節が変わると、
過ぎた季節を教えてくれる。

そんなふうに花に親しむことは
今までの人生にはないことだったので
去年の文字は、、と話題になったとき
私は「花」だなとスッと出てきた。
と思ってたら。
12月半ば過ぎ。
ちょっと奇跡的な必要あって訪れた京都で
気の向くままに朝歩いたら
いい感じのお寺に出会い、
入ってみたら、

生け花発祥の地
池坊のお寺だった。

あー。やっぱり今年は花だったんだ。

 

それからちょっとして
買い物したとき
このおさいふを見っけてしまい。
衝動買い。
おさいふを衝動買いしたのは初めてだけど
ずっとお財布を買いたいと思いながら
直して使って
一年以上が過ぎていて
でもこれっていうのもなく
たぶんこのまましばらくいくのだろうと思ってた。

この黄色いつぶつぶの。
友禅に金のつぶつぶついてる。
それがアトランダムでかわいい。
しずく柄。

余談ですが、
これは前からおさいふに入れてる
イラブーの皮。
沖縄久高島で買ったもの。

で、年明けて。
実家の棚にしまわれてたコレを
母引っ越しの時に見っけ、
今年のお正月には使ってみた。
九谷焼のお屠蘇セット。
私が物心ついた頃からあったから
たぶん50年以上は経っている。
けど、
ピカピカにきれい。
手入れがいいとかでなく、
九谷の白がそうなんだろう。
子供の頃は派手派手な感じが嫌だった。
全然ピンとこない。
と思ってた。

でも今よく見てみると

文様や色使いがかわいい。
この4つ花びらの花瓶もあるんだけど、
やっぱりこの色なんだよね。
お花じゃないのかな。
真っ白な九谷もあると最近知ったけど、
絵付けを活かすための白を
丁寧に作るみたいだ。
白、
大事。

‥ということで、
何が言いたかったかというと、
今年のテーマ。
私も「派手」に行こうと
思ってたとこ。
友禅おさいふから九谷の流れで、
九谷がしっくりしたのも初めてのことだったから。
去年?
は、
「修行」だったんです。
お正月にはまだコロナのコの字もなかったけど、
なぜか新春に
「修行」の年だと思った。
しばらくはそうだとも思った。
今も思ってる。
だから、
「修行」の心は引き継ぎつつの
「派手」。

って
全く具体的なことは思い描いてません。
イメージで
花火を打ち上げるみたいな
ポーンポーンと。
パーンパーンと。
そんな、気分。
どんどんドカドカと打ち上げたいみたいな。
どんどん打ち上げる花火の中を
疾走するみたいな。

ってどんなでしょう?

楽しみにしてよう。